次郎長三国志 第七部 初祝い清水港

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シリーズ第7作。 お蝶の百カ日が経ったら保下田の久六を討つといきまく次郎長一家を恐れて、久六は行方をくらました。明けて正月、大親分津向の文吉が島流しにあった時生れた喜代蔵少年は、次郎長に預けられ、子供乍らも丁半の修業に怠りない。次郎長が若い頃の兄弟分佐太郎と女房お徳は、借金のため夜逃げして来たのを大政が発見して連れて行き、次郎長は恩返しに清水で料理屋を持たしてやった。追分の三五郎は店に働く佐太郎の妹お町に心をひかれ、法印も女中おまんに惚れて通いつめ、仙右衛門の恋人おきぬもこの店に住込んでいた。母親のない喜代蔵はお仲を慕い、なぜ彼女が次郎長の女房にならぬかと言う。お仲は動揺したが思切ってその決心もできない複雑な気持で、大政の恋女房ぬいをつれてくると告げて旅立った。

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