十八歳、海へ
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夏期講習で賑わう予備校のテスト結果がはり出されている。トップには釧路出身の優等生・有島佳、そしてビリには今治からアルバイトをしながら通う桑田敦夫の名前があった。2人は夏の日差しが落ちた夜の海へ出かける。敦夫には佳の肉体がまぶしい。2人は同じ予備校の森本が暴走族のリーダーと、石を抱いたまま海の中にどれだけ進んでいけるかを勝負し死の瀬戸際で勝利する姿をみかける。敦夫と佳は、何気なく同じ行為をしてみる。夏が盛りを迎える中、肉体をもてあましやるせない焦燥が乱反射するように、心中ごっこが思わぬ顛末を巻き起こす。