時代屋の女房2
(C)1985 松竹
東京の大井町にある陸橋のすぐ下に“時代屋”という安物ばかりの骨董屋がある。この店の主人の名は安さんと言い、彼のところにふらりとやって来て居ついてしまったのが真弓という女だった。この奇妙な夫婦を近所仲間の喫茶店・サンライズのマスターや、クリーニング店主の今井さんとその年上の奥さん、飲み屋「とん吉」のオヤジとおかみたちがとりまいている。ある日、安さんの旧友の谷村が、15年ぶりにアメリカから帰国して“時代屋”に居候することになった。彼はニューヨークであまり売れない画家として生計をたてていたらしい。谷村の出現で、この町の人々の生活の歯車が狂ってきた。