ゴジラ対ヘドラ
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日本特撮映画の父、円谷英二の死後久々に登場したシリーズ第11作。
全編がグロテスクなムードに覆われ、当時日本を騒がせていた公害問題を巧みに取り入れた、シリーズの中でも異彩を放つ作品。汚染された港から生まれた公害怪獣へドラは、海へ流れ出たヘドロや工業地帯のスモッグを吸収しながら成長し、巨大化していく。その時、何処からともなく出現したゴジラが地球を汚染し続けるへドラに敢然と立ち向かって行った。随所に視覚に訴える斬新なアイディアが取り入れられ、怪獣映画では珍しい作家性に満ちた作品に仕上がっている。