河内山宗俊
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甘酒屋で生計を建てているお浪には広太郎という弟がいるが、彼は無頼に憧れ賭場に出入りし始めていた。そんな弟を心配するお浪だった。所場代を取り立てて歩く森田屋用心棒金子市之丞はそんなお浪をいじらしく思いわざと所場代を取り立てないでいた。ある日広太郎は店に来ていた侍から小柄を盗む。露店の賭け将棋に興じていた河内山宗俊は、それを見ていた広太郎の忠告からいかさまを見抜き逆に50両をせしめる。家に帰った宗俊は、弟を心配して訪ねてきたお浪と出会い、広太郎を探すことを請け合う。広太郎は直次郎と偽名を告げていたので宗俊は気付かないまま、せしめた金で郭に繰り出すのだった。そこで広太郎は幼なじみの三千歳と再開する。