男の怒りをぶちまけろ

(C)1960 日活
ある夜、羽田発の大型旅客機が伊豆半島上空で行万不明になった。その日の早朝、毎朝新聞の三沢十郎は国道の自動車事故を取材に行った。帰途、彼は東京行きのトラックに便乗した。途中、怪漢が車を止め、十郎は殴打され意識を失った。都内に入り、車は運転手と十郎を乗せたまま、海に突入した……。気がついた時、十郎はバー“鈴”にいた。マダムの鈴江は彼を助けたのが村西という男だといった。警視庁もデスクの岩井も十郎の訴えにとりあわなかった。トラック事故は酔払い運転とかたづけられ、運転手の妹章子も、十郎の話を信じなかった。彼は一人で調査することにした。事件屋と称する村西は、十郎に手を引けと脅迫した。二人は激しい格闘の末、何となく意気投合した。行万不明の旅客機は残骸となって発見され、乗客二十五名は全員死亡または行方不明。が、うち行方不明の三名のうち二名は偽名で、一名は事故現場からかなり離れたところで発見された。警察当局は捜査に乗りだす。

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