大阪物語

(C)KADOKAWA 1957
貧乏百姓の仁兵衛は年貢を払うことができず、妻と子供を引き連れて大阪へ夜逃げした。荷揚げされる米俵からのこぼれ米を拾い、それを売ることで生活する術を発見。十年もそれを続けることで、堺筋に両替屋を出すまでになった。店が大きくなっても仁兵衛のケチは相変わらず。妻が病の床に伏せても、金がもったいないと薬を与えず死なせてしまう始末。油問屋の女主人と意気投合した仁兵衛は、油問屋の息子と自分の娘との縁談を決めてしまう。娘おなつは反発し、かねてから思いを寄せていた番頭の忠三郎に駆け落ちしてほしいと願い出る。

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