青い山脈

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昭和22年、青い山脈に囲まれた静かな城下町。明倫女子学園の三年生、寺沢新子は、小遣い稼ぎで卵を売っていた時に、大学浪人の金谷六肋と知り合い、二人で街を散歩した。ところが、この事が学校中に知れ渡り、新子の同級生の松山浅子たちが新子を試そうと男の名前で偽のラブレターを送った。新子は担任の島崎先生に手紙を見せて相談した。翌日、島崎先生は浅子たちの卑劣な行為をたしなめたが、浅子たちは母校の名誉を守るための行為だ、と逆に島崎先生に謝罪を要求し大騒ぎとなった。生徒たちや理事会やPTAの機嫌をそこねては、と教師の多くは生徒側に味方した。学校の中で島崎先生に対する空気は悪化していったが、校医の沼田先生、新子、おませな一年生の笹井和子、そして六助やその友人のガンちゃんこと安吉が島崎先生を支持した。やがて、この事件はPTA会長の井口甚蔵の耳に入り、ついに街全体の問題となってしまった。

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