WALKABOUT 美しき冒険旅行
14歳の娘と6歳の息子の2人は、父親と一緒にオーストラリアの砂漠をドライブする。しかし、突然に父親が死んでしまい、姉弟2人きりで広大な砂漠を旅することになった。食べ物も水も底をついてしまい、朦朧とした意識の中、弟は砂漠の向こうから黒い影が近付いてくるのに気付いた。それはアボリジニの少年だった。少年はアボリジニの知恵を使って姉弟に水を与えてくれた。狩りをしたり、泳いだりしながら旅を続ける彼らの姿が、次第に家族のように変わっていく。アボリジニの少年にすべてを託しながら、旅を続ける姉弟。アボリジニの少年の野性的な生活に触れて、都会の中で失っていた何かを取り戻してゆく。そしてまた、自らの力で「生」きることへの目覚めと、思春期を迎えた少女と少年は「性」の目覚めをそれぞれに感じ始めたのだった。
- 公開日
- 1972年7月15日(土)
- 監督
- ニコラス・ローグ
- 脚本
- エドワード・ボンド
- 撮影
- ニコラス・ローグ
- 音楽
- ジョン・バリー
- 製作年
- 1971
- 製作国
- 英
- 原題
- WALKABOUT
- 上映時間
- 96
- INTRODUCTION
- 1972年に東京でわずか1週間のみ公開されて、ニコラス・ローグの最高傑作として語り継がれてきた “幻の映画”。オーストラリアの原野に投げ出された少女と弟が、アボリジニの少年と出会い、言葉が通じないまま旅を続ける。性のめざめと戸惑い、少女とアボリジニの淡いロマンス、自然の美しさと厳しさ、野生と文明の対比が生き生きと描かれている。制服を脱ぎ捨て、しなやかな裸体を陽の下に晒す14歳の少女役に、『若草の祈り』のジェニー・アガター。少女に恋するアボリジニの少年役に、『裸足の1500マイル』のデヴィッド・ガルピリル。憂いを帯びた叙情的な美しい音楽を担当したのは、ジョン・バリー。
- STORY
- 14歳の娘と6歳の息子の2人は、父親と一緒にオーストラリアの砂漠をドライブする。しかし、突然に父親が死んでしまい、姉弟2人きりで広大な砂漠を旅することになった。食べ物も水も底をついてしまい、朦朧とした意識の中、弟は砂漠の向こうから黒い影が近付いてくるのに気付いた。それはアボリジニの少年だった。少年はアボリジニの知恵を使って姉弟に水を与えてくれた。狩りをしたり、泳いだりしながら旅を続ける彼らの姿が、次第に家族のように変わっていく。アボリジニの少年にすべてを託しながら、旅を続ける姉弟。アボリジニの少年の野性的な生活に触れて、都会の中で失っていた何かを取り戻してゆく。そしてまた、自らの力で「生」きることへの目覚めと、思春期を迎えた少女と少年は「性」の目覚めをそれぞれに感じ始めたのだった。
- CASTING
- ジェニー・アガター(姉) リュシアン・ジョン(弟) デヴィッド・ガルピリル(アボリジニの少年) ジョン・メイロン(父親) ジョン・イリングスワース(夫)