コムライヤ爺さんのお葬式

2024年11月15日(金)公開
テランガーナ州ラージャンナ・シリシッラ県コーナラーウペータ村は、州都ハイダラーバードから北に150キロほどのところにあるのどかな農村。そこに住む1954年生まれのコムライヤは口の悪いやもめ男。彼と同居しているのは長男のアイライヤとその妻スワルーパ、その息子サーイルだった。サーイルは奇妙なベンチャー・ビジネスを試みては失敗を繰り返している青年で、家族には隠しているが借金まみれ。彼はまもなく婚約式を行うことになっており、相手の持参金を借金返済に当てようと目論んでいる。しかし式の前々日に突然コムライヤが他界してしまう。服喪のため式は延期となり、さらに些細な喧嘩がもとで婚約者とその親族が彼のもとを去り、サーイルは慌てる。彼の叔父・叔母にあたるモギライヤとラクシュミもそれぞれの家族を伴ってやってくる。サーイルは叔母に連れられてやってきた従妹のサンディヤに心を奪われる。コムライヤの告別式と火葬は滞りなく済み、服喪の最終儀礼に当たる、野辺でのカラス(死者の霊や祖霊が宿るとされる)への供犠へと進む。しかしそこに至るまでの間に、久しぶりに一堂に会した親族たちのエゴの衝突や旧怨のぶり返しなどが噴出し、不穏な空気が高まっていく。

公式サイト

ShareSNSでシェアしよう!

TOP