発達障害者の那須叶(なすかなえ)。通称ヌー。彼女は母親を求めながら、赤ん坊の頃捨てられたロッカー“ぬ5515”を
守り続け、毎日コインロッカーの前で絵を描き続けていた。
ある日、刑務所から出所した男・黒迫和眞(くろさこかずま)と出会う。黒迫は別れた妻子に金を送る為、現在はヤクザ
である友人の木嶋から紹介してもらった覚醒剤売買で金を稼ぐ。ヌーのコインロッカーの傍で覚醒剤売買をしながら、
次第にヌーに興味を持ち、思い付きでSNS でヌーの絵をアップし始める。海外の有名アーティストから絵を買いたい
との連絡が入り、高額で売ろうとした黒迫だったが、ヌーの純粋な心に触れ良心が生まれる。そんな時、ヌーが白血病に
より倒れ余命を宣告される。黒迫はヌーに、適合した自分の骨髄を移植するが、覚醒剤売買が発覚し、警察に連行される。
病院を抜け出し冷たい雨に打たれながら黒迫を追って警察署の前で再び倒れたヌーは、無理が祟り亡くなってしまう。
釈放された黒迫はヌーの担当施設職員・瀬戸瑠璃子によって、ヌーが黒迫へ残した沢山の絵と想いを受け取る。
■公式サイト
ヌーのコインロッカーは使用禁止
(C)上西雄大
2023年4月7日(金)公開