王国(あるいはその家について)

出版社の仕事を休職中の亜希は、一人暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ数日間帰省をすることにした。それは、小学校から大学までを一緒に過ごしてきた幼なじみの野土香の新居へ行くためでもあった。野土香は大学の先輩だった直人と結婚をして子供を出産し、実家近くに建てた新居に住んでいた。その家は温度と湿度が心地よく適正に保たれていて、透明の膜が張られているようだった。まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は、亜希が遊びの相手をしているうちに彼女に懐いた。一方、野土香からはとても疲れているような印象を受けた。数日後。亜希は東京の自宅にいた。彼女は机に座り手紙を書いていた。夢中でぺンを走らせ、やがて書き終えると声に出して読み始める…。
監督
草野なつか
脚本
高橋知由
撮影
渡邉寿岳
音楽
黄永昌
助監督
平波亘
美術
加藤小雪
プロデューサー
鈴木徳至
出演
澁谷麻美 笠島智 足立智充 龍健太
製作年
2018
製作国
日本
上映時間
150

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