現在日本では、生みの親と暮らせない、児童養護施設に暮らす2歳から18歳の子どもたちが約25,000人。約6割は虐待を経験しているが、この子どもたちには、カウンセリングなど、十分なメンタルヘルスのサポートが無く、さらに、原則18歳の高校卒業と同時に施設を退所することが定められており、まだ経済力がない中、衣食住すべての自立が求められる。トモヤ(現在20歳)は、アメリカ人の映像作家・マットとの出会いと交流をキッカケに「自分と同じような境遇にある子どもたちの、声なき声の代弁者になりたい」と決意。18歳以下の児童養護施設の子ども達は、引き離されている親御さんの同意書が必要になってくるため、ドキュメンタリーに顔や声を出すことは難しいが、親の同意なく出演できる年齢となったトモヤは、児童養護施設の子ども達を代表し、本ドキュメンタリーの被写体となることに同意した―。
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ぼくのこわれないコンパス
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