誰がための日々
2019年2月2日(土)公開
会社を辞め1人で母の介護をしていたトン。弟はアメリカに行ったきり戻らず、父はお金を入れるだけで家には寄り付かなかった。母は傍にいるトンに辛く当たるしか術がない。でもトンは母を施設には入れたくなかった。結果、介護うつになり、ある事故を起こして最愛の母を死なせてしまう。裁判は無罪、しかし躁鬱病で措置入院させられる。「家族の支えが必要」と医者から言われ、父が迎えにくる。母の居た部屋を解約し、狭い父の部屋で2人は暮らし始める。母を見捨て家から逃げていた父を恨むトン、久しぶりに会う病気の息子をどうしていいか分からず、知らぬ間に家族を傷つけたと悔やむ父。事件や病気に対する周囲の偏見と誤解、差別と向き合う内に、理解し合えなかった父子を、次第に結びつけていく・・・。