空の瞳とカタツムリ
(C)そらひとフィルムパートナーズ
2019年2月23日(土)公開
祖母の遺した古いアトリエでコラージュ作品を作り続ける岡崎夢鹿鹿は、消えない虚無感を埋めるため、男とならだれとでも寝るが、一度寝た男とは二度と寝ない。一方、夢鹿の美大時代からの友人である高野十百子は極度の潔癖症。性を拒絶し、夢鹿にしか触れられない。そして二人の友人、吉田貴也は夢鹿への想いを捨てきれないまま、堅実に生きようと努めていた。学生時代とても仲がよかった三人。しかし月日が経つにつれ、バランスは少しずつ崩れていった。そんな中、十百子は夢鹿に紹介されたピンク映画館でアルバイトを始めるが、行動療法のような日々に鬱屈していく。その映画館に出入りする青年、大友鏡一は、満たされなさを抱える十百子に心惹かれていく。夢鹿と十百子、永すぎたモラトリアムは終わろうとしていた・・・。