辻村深月による同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』をお笑い芸人のヒコロヒーが一足先に鑑賞し、本作の魅力や恋愛観を語り尽くすインタビュー映像が解禁された。
2019年に単行本が発売されると、現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれた本作は第7回ブクログ大賞を受賞し、20代、30代を中心に多くの共感を呼び、ついに昨年には2023年最も売れた小説に!発行部数は100万部を突破し話題は広がり続けている。
本作の主人公、藤ヶ谷太輔演じる架と奈緒演じる真実についてヒコロヒーは、「本当男っていつまでも元カノ引きずるよな…」とキャラクターのリアルな設定に共感するとともに、「まずは自分の価値観と向き合うことができる人が観た方が良いんじゃないかなと思います。『私は明確なゴールがあってその条件から抑えていきたいんだ』っていう人が観ても共感できると思いますし、『気持ちだけで良いんだ、大恋愛がしたいんだ』という人もグッとくると思います。」と、今恋愛と向き合っている多くの人が共感できる内容であったと語る。
■『傲慢と善良』ヒコロヒーコメント映像
さらに、架と真実は、“マッチングアプリ”を通じて出会い、婚約をする。実際に“マッチングアプリ”を使用したことがあるというヒコロヒーは、「マッチングアプリで出会った人にバレたことがありました。会う前には『私タバコ吸わないんですよ~』と嘘をついていたのですが、居酒屋着いてマスク外した瞬間に、『ヒコロヒーに似てない?めっちゃ似てるよな』と言われ、私も『分からへん~誰やろ』と白を切ったのですが、自分のYouTubeチャンネル見せられて…『あ、すみませんでした。タバコの吸える席に移動させてください』と白状しました。」と、映画さながらの、マッチングアプリでの出会いに隠した<嘘>にまつわるエピソードを語った。
本作で特に印象に残っているシーンについて、前田美波里演じる結婚相談所の所長・小野里のセリフを挙げたヒコロヒー。「日本の婚活は傲慢と善良なんだ。みんな自己評価がすごく低いくせに自己愛がすごい高い。」という、原作でも多くの20代30代の若者の心を深くえぐった台詞について、「小野里さんはどこかで、(日本人が)自己評価低いふりをしていることに気付いていて、嫌味みたいに『自己評価低いよね、わかってるよ。でも自己愛は強いもんね』と話すのが、面白いなと思いました」と、作品の随所に散りばめられた共感を生む台詞の数々から、一番心を掴んだシーンについて語った。
<ヒコロヒー コメント>
観る人にとって心あたりのある映画。恋愛や結婚の価値観によってはぐらつく人もいるし何をしているんだと思う人もいると思う。自分の価値観に向き合っている人はすぐ見たほうがいい映画!しかし、男ってホント元カノをひきずりますよね(笑)。一番、印象的だったのは真実を追い詰めることになった女友達!ああいう人いると思うけど、本当に人の恋愛にとやかくいうのはやめたほうがいい!
9月27日(金)全国公開!