ピート・ドクターら制作陣&大竹しのぶ、多部未華子登壇『インサイド・ヘッド2』来日スペシャルイベントレポート到着!

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7月19日(金)

全世界が涙した『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『リメンバー・ミー』など、数々の心温まる感動の物語を贈り届けてきたディズニー&ピクサー。世界中の誰もが共感でき、深く感動できる物語が高く評価され、制作スタジオとしてアカデミー賞®長編アニメーション賞を最多受賞しているピクサーが新たに贈り出す『インサイド・ヘッド2』。

日本に先駆け全米はじめ世界各国で6月14日(金)から公開されるや、アニメーション史上歴代No.1オープニングとなる歴史的な大ヒットスタートとなった本作。その勢いは衰えることなく、これまでピクサーの作品で首位を守ってきた『インクレディブル・ファミリー』の12億4000万ドルを超え、ピクサー作品史上最高の世界興行収入を記録!まさに映画史を塗り替える特大ヒットとなっており、世界中で『インサイド・ヘッド2』旋風を巻き起こしている。

そんな世界的大ヒット作である本作を引っ提げて来日した、世界に感動を与え続けるピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーにして、本作のエグゼクティブプロデューサーのピート・ドクター、そんなピートに抜擢されて監督を務めたケルシー・マン、『モンスターズ・インク』など数多くの作品に携わっているプロデューサーマーク・ニールセン、そして<成長したライリー><ハズカシ><イイナー><ランス>などのキャラクターデザインを統括した日本人主要スタッフの村山佳子、そして日本版声優を務める大竹しのぶ(カナシミ役)、多部未華子(シンパイ役)が登壇した来日スペシャルイベントが開催!


これまで様々な名作を生み出してきたピクサーが新たに贈り出すのは、あなたの中にも広がるカラフルでユニークな“感情たち”の世界を舞台に、誰もが経験したことのある“ライリーの物語”を描いた大人が泣ける感動作。本作の舞台である“感情たち”の世界でヨロコビやカナシミたちが暮らす司令部が再現されたステージ上にある、ライリーの“信念の泉”につながるエレベーターから登場したのは、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『カールじいさんの空飛ぶ家』など様々な名作を贈りだしてきたピート・ドクター、本作で監督を務めたケルシー・マン、プロデューサーのマーク・ニールセン、本作でキャラクターデザインチームをリーダーとして率いたキャラクター・アート・ディレクターの村山佳子らピクサーの制作陣たち。6月14日(金)に日本に先駆け世界で公開されるや、本作が映画史を塗り替えるほどの特大ヒットを記録している理由について、これまで『モンスターズ・インク』や『トイ・ストーリー4』など数々の大ヒット作に携わってきたマークプロデューサーは「いろんな人たちが9年経ってライリーに何が起こってるか気になっていたと思います。今回の作品では“シンパイ”という少し複雑な感情について描いていますが、それは子どもや大人、性別や年齢などにかかわらず感じる感情だからだと思います」と明かす。また、世界中で大ヒットしている本作が日本でどのように受けとめられるかという質問に、本作で日本人主要スタッフとして参加している村山は「日本では、”完璧であること“を求められることが多いと思います。そんな中で日々頑張っているみなさんにどんな感情も大切なものだと知ってほしい」と語り、前作公開時以来9年ぶりの来日となったピートは「アーティストとしてフィルムメーカーとして、私たちの頭の中で何が起きているか語る物語を作り上げることは、自分たちへの贈り物でもありますし、何よりも日本のみなさんにとって”贈り物“と感じていただけたら嬉しいです。」と語り、本作の日本公開を楽しみにする気持ちを語った。

本作の主人公・ライリーは人生の転機となる高校入学を控え、勉強やスポーツを頑張る明るくて元気いっぱいの女の子。しかし、ある日ライリーの頭の中で“思春期警報”が鳴り響き、彼女の幸せを子供の頃から見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの感情たちの前に、<大人の感情>シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れる!そんな本作で、前作からちょっぴり大人に成長した主人公のライリー、本作から新たに登場する感情のイイナー、ハズカシ、そして日本のゲームキャラクターをモデルに作られたというライリーの“秘密の推しキャラクター”ランス・スラッシュブレードのキャラクターデザインを担当した村山は制作過程を振り返り、「ハズカシは、一番体格が大きいけど可愛くて思わずハグをしたくなるような感じを出しました。ライリーは大人でも子どもでもなく、少し気まずい感じというか、等身大の13歳を表現できるようにしました。嫉妬ってあまり可愛くない感情なので、イイナーは可愛く見えるように工夫しました。目にキラキラを入れるとちょっとポジティブな印象になりますよね、だからイイナーの目はキラキラしていて、日本のアニメのような表現ができました。」と、本作でのキャラクターデザインに対するこだわりを語った。そんなユニークな9つの“感情たち”はライリーを幸せにするためにみんなで力を合わせていくのかと思いきや、ライリーの将来のために彼女は変わらなければならないと考えたシンパイたちは、「もう、ライリーにヨロコビたちは必要ない」とヨロコビたちを司令部から追放してしまう。誰にでも優しく明るくて頑張り屋さんだったライリーは、<大人の感情>たちの暴走によって巻き起こされる“感情の嵐”にどんどん自分らしさを見失っていく…。そんな本作で描かれる個性豊かでカラフルな“感情たち”と“ライリーの物語”について、ケルシー監督は「私のいろんな部分をこの映画に込めましたが、主に描かれるのは自分を受け止めようということです。10代になると自意識が強くなって、自分に厳しくなります。外から自分を批判したりするから新しい感情が出てきて、自分のことを他の人と比べて良くないんじゃないかと思ってしまうんです。ライリーもそうやって悩んで自分を責めてしまうけど、最終的には自分を愛することを学ぶ、そういうことを作品に込めました」と本作に込めた思いを熱く語った。

そして来日した制作陣を歓迎するべく、青く涼やかな色合いのワンピースに身を包んだカナシミ役の大竹しのぶ、明るいオレンジ色のワンピースを身にまとったシンパイ役の多部未華子ら日本版声優陣が会場に駆け付けた。前作『インサイド・ヘッド』のファンであり、本作では常に最悪の将来を想像して、あたふたと必要以上に準備してしまう<大人の感情>シンパイを演じる多部は「私は前作を映画館に観に行ってすごく印象的で素敵な作品だと知っていて、今回初めて参加したので緊張しながら演じました。本当に素敵な作品だと前作の時から知っていたので、この作品に携わることができて幸せです」と、ピクサーの制作陣を前に挨拶。前作から続投で内気で泣き虫だけど実は誰よりもやさしくて仲間思いなカナシミを演じ、ピートとは前作公開時以来9年ぶりの再会となった大竹は「あれから9年も経っていたなんて思えず…。ライリーの(物語の中での)成長は2年くらいですけど、それと同じくらいの感覚でした。コロナで時間が止まっていたこともあって、人生はあっという間に過ぎてしまって悲しいです…。でも再会できて嬉しいです!(前回お会いした時に)綺麗な本を頂いて、当時96歳だった私の母もそれを『なんて美しい色合いなの』って毎日見ていて。今もその本は家の本棚に大切に大切に飾っています」と笑顔を見せた。公式SNSで投稿された日本版の映像に68万イイネがつくほど、世界中から絶賛のコメントが寄せられている日本語吹き替え版。そんな日本版声優陣の声に、ピートは「Fantastic!本当に最高でしたね!英語バージョンよりももしかしたら良いと思うくらい素晴らしかったですね!」と大絶賛。ピートの感想を聞いた多部と大竹は「ええ!?」と目を丸くしてビックリ。大竹は「どこの国の言葉で表現しようとも、ストーリーや作品が素晴らしいので世界中で観てほしい作品です」と語り、多部は「声を録った日から今日まで、そして公開されてからもきっと“心配”でいっぱいだと思うんですけど、今褒めていただいたので、ちょっと調子に乗りたいなと思います」と、冗談を交えつつ、自身が演じたシンパイに重ねて語った。さらに、ケルシー・マン監督は「実は前作で人気だったビンボンも登場しているよ!見つけられた?」と本作に隠されたイースターエッグがあることを日本だけに告白。それを聞いた大竹と多部は「ええ、どこ!?」と、ライリーの”想像上の友だち”ビンボン“が実はこっそり登場していたことに気づいていなかったようでまたもビックリ。監督は「カナシミもそのシーンにいましたよ!」とカナシミを演じた大竹にヒントを、マークプロデューサーは「3回くらい観ると見つけられるかもね!」と冗談を飛ばし、会場を笑わせた。本作では“ライリーの物語”を通して、誰もが人生の中で一度は経験したことのある“感情の嵐”や、大人になると、ヨロコビは失われてしまうの…?という深いテーマが描かれている。ピクサー史上最も“優しさに包まれる感動のラスト”が待ち受ける本作について、世界中で“大人が共感する”という声が広がっているが、大竹は「1作目の時に、人間が最初にヨロコビを持って生まれてくるんだと描いたことがとても感動的で。そのヨロコビを支えるのはカナシミであったりイカリであったり、そこからさらにいろんな感情が出てきたことによって複雑になるんですけども。今回、みんなの頭の中がどうぞヨロコビでいっぱいになりますようにと、そのためにカナシミやシンパイやイカリがいるんだなと分かりました。とても良くできたストーリーなので、これからもライリーが成長するごとに作っていってほしいです」と、多部は「ライリーが前作で生まれてから(本作で)思春期になるまで、自分も経験してきていますし、心配したり恥ずかしかったり羨んだり、誰もが経験してきたことで、それがグサグサと心に刺さって共感ばかりなんです。どの感情になった自分も自分らしさに繋がるんだってことを、鮮やかな映像で教えてくれます。もう一回みて、もう一回刺さりたいです。共感できるところがたくさんあるなって、大人になった私も思いました」と、ライリーの物語に思わず自分の人生を重ねて共感したことをそれぞれ明かした。


さらに、来日を記念して大竹と多部から制作陣に、本作のようにカラフルな絵付けがされた石川県の伝統工芸品である九谷焼をサプライズでプレゼントする一幕もあった。代表して大竹からケルシー監督に手渡されると、監督は「いろんな感情があって美しい!これから何年も大切にして宝物にします!」と大喜び!監督は続けて「僕からもサプライズがあります!どなたか誕生日って聞きました
よ!」というと、大竹は「Yes!」と嬉しそうに声を挙げた。なんと昨日(7月17日)に誕生日を迎えた大竹にバースデープレゼントをサプライズで用意していたという!本作でも重要なカギを握る、日々の記憶が詰まった“思い出ボール”にちなみ、大竹がカナシミのアフレコをしているところをケルシー・マン監督が描いた“思い出ボール”と、大竹が演じたカナシミをイメージした青色の美しい花束が贈られると、大竹は「こんなに美しいバラを頂いて嬉しいし、これからもヨロコビを支えて生きていきます」と、喜びをにじませた。会場はほっこりとした雰囲気に包まれた。

最後に、本作の公開を楽しみにしている日本のファンに向けて、制作陣を代表してケルシー監督が「日本で公開できることを本当にワクワクしています!8月1日日本公開と書いてあるカレンダーを見ては、いつも楽しみにしていました。チーム全員で、一生懸命何年もこの作品を作るために頑張ってきました。劇場で是非ご覧になって楽しんでください!」とアツいメッセージを贈った。世界で特大ヒット中の本作の制作陣来日にふさわしい、スペシャルなイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

8 月1日(木) 全国劇場公開

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