坂東龍汰、髙橋里恩、清水尚弥、二ノ宮隆太郎監督登壇!『若武者』ワールドプレミア試写会オフィシャルレポート到着!

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5月17日(金)

5月16日(木)、映画『若武者』ワールドプレミア試写が渋谷ユーロライブで開催され、上映後のトークイベントには本作トリプル主演の坂東龍汰、髙橋里恩、清水尚弥、そして二ノ宮隆太郎監督が登壇した。


コギトワークス、U-NEXTによる新映画レーベル「New Counter Films」の第一弾として誕生した本作は、5月25日(土)から国内外のミニシアターで世界同時期公開され、同日に「U-NEXT」で国内配信が開始される。同レーベルは、「誰もが観たい映画でなく、誰かが観たい映画を作る」をミッションに、エンターテイメント性を追及しながら、作品性・作家性を重視した映画製作を掲げている。
トークイベントの冒頭、渉役を演じた坂東龍汰が「映画はどうでしたか?面白かったですか?」と観客に呼びかけると、会場から大きな拍手が送られた。
坂東は「ようやく皆様のもとに届くことがドキドキしつつも、とても嬉しいです」、英治役の髙橋里恩も「念願の初お披露目!ドキドキとワクワクがあって、今日の日を迎えられて本当に嬉しく思います」、光則役の清水尚弥も「本当に僕たち3人もドキドキワクワクしながら待ちに待った今日でした。僕たちも楽しみに待っていたので、皆さんもぜひ楽しんで帰ってください」と、本作の初お披露目を終えた心境を語った。そして、二ノ宮隆太郎監督が満席の会場に向けて「今日はたくさんの方に見ていただいて、本当に嬉しいです。本当にありがとうございます」と喜びと感謝を伝えた。


本作の中でセリフが少なく、一見何を考えているか分からない渉を演じた坂東は、「この作品の話を監督からお聞きしたのが4、5年くらい前です。監督とは同じ事務所で、僕のことも知ってくださっていて、当て書きという形で書いてくださったと思うのですが、まさかこんなに喋る僕がこんなにも喋らない役をやるとは思わなかったので、台本を開いて驚きました」と最初の印象を明かしつつ、「ここまで受け身の役は今まで演じたことがなかったので、新たな挑戦になりました。台本を読ませていただいてかなり衝撃を受けて、この映画を作ることが楽しみになったのを覚えています」と振り返った。
これに対して二ノ宮監督は「(坂東さんは)性格が良くて、人懐っこくて、本当に好青年。だけど、本当は違うんじゃないかと。心の奥底では渉のような感じなんじゃないかって想像しながら」とキャラクター作りを明かすと、「素晴らしい、見抜いていますね」と坂東が笑顔で返した。


渉とは対照的に、長いセリフや独特の言い回しが印象的な英治を演じた髙橋は「渉を刺激するのも、光則に色んな理屈をこねるのも毎日とにかく楽しんでいました。英治は観客の皆さんを引きずるぐらいのテンポ感がないとダメなのかなと思い、リズムを意識しました」と、二ノ宮監督と一緒にリズムにこだわって役作りをしたことを明かした。


温厚そうな今時の若者かと思いきや、渉と英治に負けないぐらいの毒を抱えている光則役の清水は「渉と英治の役がそれぞれの方向に尖りすぎていて、一見(光則は)温厚そうに見えちゃう。一人だけマイルドになってもあれだなと思って、二人の中間ではなく三角形の頂点に三人がそれぞれ居られるように、バランスを考えて監督と作っていきました」と撮影を振り返った。
これに対して坂東が「最初に光則が映った時、“気持ち悪い”って思った」と伝えると、「凄く真っ直ぐに(“気持ち悪い”って)言ってくれるよね。どう受け止めていいかちょっと分からない」と戸惑う清水だが、髙橋も「気持ち悪くしようとしたんじゃないの?」と追い打ちをかけると、「そう言ってもらえると、役者としては嬉しい」と応えた。
さらに清水が「この三人でのお芝居はやりがいしかなくて、“なんて幸せな時間だったんだろう”と今でも思います」と語ると、刺激的で楽しくて、普段はなかなかできないことにもチャレンジできたという、本作撮影現場のスタッフやキャストの“熱量”を各々が振り返った。
続いて、劇中で登場する「糖質ゼロ麺」を“革命”だというシーンにちなんで、身の回りで起こった"革命"エピソードを順番に披露。
まず日頃から料理をするという清水が、「タッパーにお料理を入れると油が付くじゃないですか。それを洗うのが面倒なんです。その時に、お水と食器用洗剤とちぎったキッチンペーパーを入れて、蓋をして振るとメッチャ油が取れます」と超実用的な“革命”を紹介。
続く髙橋は「やっぱり“New Counter Films”じゃないですか」と一転。「僕自身、単館とかミニシアターが大好きだし、自主映画も好きで、役者を志してからずっとそういう作品ばかり見て感受性を揉んできた。でも、自主映画に出るだけではダメだし、大きな作品に出て、時には自分を押し殺して、それも仕事だと思いながら。でも、こういう変わった色のある、個性のある人たちが暴れられる場所、自由にできる場所みたいなものを作るのは“革命”じゃないかと思います」と本レーベルの存在意義を熱く語った。
続く坂東は「最近、花粉症かPM2.5か分からないですけど、鼻水が止まらなくなってしまったので、カシミヤのティッシュを初めて使ったら鼻が全然荒れなかった。あれは“革命”です」と再び生活情報を披露した。
そして、トリをつとめる二ノ宮監督が「この映画ですよ!」と堂々の“革命宣言”をすると、会場からは温かい拍手が送られた。


ちなみに、そんな本作のタイトルを『若武者』に決めた時期を問われた二ノ宮監督は、「脚本を書き始める時からです」と構想初期から決めていたことを明かしつつ、「ただ、(同じ名前の)ラーメン屋さんもあったりして、検索しづらいと色んな人に公開を前にして怒られました。でも、その前に言ってくれる人は誰もいなかったです」と、タイトルにまつわる最近のプチエピソードも披露した。
最後に登壇者が観客に向けて熱いメッセージを届け、トークイベントは幕を閉じた。

◆二ノ宮隆太郎監督
「見ていただけたことが本当に嬉しいです。出演してくださった役者さんの魅力を少しでも多く届けられたらなと思います。知り合いにちょっと一言“良かったよ”と言ってくださったら嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」

◆清水尚弥
「みんなでソワソワしていたんですけど、こうやって受け取っていただいて、作品が独り立ちしていくので、“やっと完成だな”っていう実感が湧いてきました。僕たちの代表作をよろしくお願いします」

◆髙橋里恩
「この映画を撮ること、英治を演じること、そのために生きてきたと言っても過言ではありません。本当にたくさんの人に見てもらいたいので、お薦めしてもらえると嬉しいし、5月25日(土)から公開なので、また若武者に会いに来てください」

◆坂東龍汰
「胸を張って僕の役者人生の代表作と言える作品になりました。この映画はここが魅力的だということをどう伝えたら良いのか未だに僕は分かりません。見てくださった皆さんがどう感じたか、どう思ったか、どういう風に受け取ってもらえたか。SNSもそうですし、口コミが映画を広げていく一番のツールだと思っています。“良かったな”とか“ここが面白かったな”と思ったところがあったら書き込んだり、伝えたりしてもらえたら嬉しいです。今日はこれからこの映画が成長していく第一歩なので、ぜひよろしくお願いします」




5月25日(土)より渋谷ユーロスペース他、ロンドン、ニューヨークなど世界同時期公開

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