『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出したA24と『パラサイト 半地下の家族』配給の韓国のCJ ENMが初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』。1月23日に、映画賞の大本命、第96回米国アカデミー賞(R)のノミネート作品が発表され、『オッペンハイマー』や『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、『バービー』などと肩を並べ、本作は、作品賞、脚本賞と主要2部門で見事ノミネートされた!
過去同賞では、2020年に『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞を受賞し、昨年は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞をはじめ5部門で受賞したことは記憶に新しいが、これらオスカー受賞作品の製作や配給に関わった米国A24と韓国CJ ENMが初の共同製作で贈るのが『パスト ライブス/再会』だ。マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーランなどの名だたる巨匠監督たちの中で、世界中が称賛する新星・セリーヌ・ソン監督、そして自身の経験から着想を得たオリジナル脚本で作り上げた本作。日本時間3月11日(月)に発表される受賞発表に益々期待が高まる。
本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみのふたりが、24年後の36歳、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁—イニョン—”。見知らぬ人とすれ違ったときに、袖が偶然触れるのは、前世―PAST LIVES―で何かの“縁”があったから。久しぶりに会ったふたりはNYの街を歩きながら、これまでの互いの人生についての会話が弾み、「選ばなかった道」に想いを馳せる。「もしもあの時、あなたとの未来を選んでいたら―」。この再会の結末に、美しく切ない涙が溢れ出す。
鮮烈な長編映画監督デビューを飾るのは、セリーヌ・ソン。12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った自身の原体験を元にオリジナル脚本を執筆、この新たな才能が、映画界に彗星のごとく現れ、世界中を魅了している。
本作は、賞レースの幕開けを飾るゴッサム賞での作品賞受賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)賞、非英語作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(ドラマ部門)5部門へノミネート、第58回全米映画批評家協会賞で作品賞を受賞するなど、目の肥えた批評家たちからの熱烈な支持と更なる注目を集め、現在(1/23時点)、223の映画賞へノミネート、76受賞と賞レースを席巻している。
4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開