“若手映像クリエイターの登竜門”SKIPシティ国際Dシネマ映画祭20周年と川口市制施行90周年を記念して、埼玉県と川口市が共同製作した長編映画『瞼の転校生』が、2月23日(金・祝)MOVIX川口先行公開、3月2日(土)より全国公開されることが決定、キービジュアルも到着した。
本作は大衆演劇の世界で生き、公演に合わせて一ヵ月ごとに転校を繰り返す中学生が、川口市を舞台に、限られた時間の中で出会う人々と心を通わせながら、少しずつ成長してゆく姿を描いたヒューマンドラマ。今年7月に開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023のオープニング作品として上映され、多くの人々に感動を与えた。
大衆演劇の子役・裕貴を演じるのは、映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』(2023/足立紳監督)、映画『死刑にいたる病』(2022/白石和彌監督)などに出演している松藤史恩。不登校で優等生の建を演じるのは、BSテレ東「猫カレ -少年を飼う-」、TBS「トリリオンゲーム」など話題作に出演中の齋藤潤。また、建の元カノで裕貴のクラスメイト茉耶役に、今年『福田村事件』(2023/森達也監督)で映画初出演を果たした新人の葉山さら。
そして高島礼子や佐伯日菜子などの名優をはじめ、村田寛奈、生津徹、タモト清嵐の演技派俳優が勢揃いし好演している。また日本文化大衆演劇協会の協力の下、大衆演劇「劇団美松」の市川華丸や座長・松川小祐司、太夫元・松川さなえも出演し「瞼の母」をスクリーンで披露する。
監督は、 『stay』(19)が2020年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内コンペティション短編部門で優秀作品賞を受賞した新鋭・藤田直哉。本作にて長編映画デビューを果たす。音楽は、東京塩麹のメンバーである額田大志が手がけている。
松藤史恩コメント
一ヶ月毎の引っ越し、その為に転校。演目のお稽古と舞台があって毎日早退。大衆演劇を知らなかった僕は「?」だらけでした。藤田監督から団員さんたちのリアルな学生時代を教えていただき納得しました。この作品はそんな中の一ヶ月の物語です。初めてできた友達に初めて心を開きそしてあっという間に一ヶ月が過ぎてしまいました。次の舞台のためにまた引っ越しです。「また戻ってくるよね」「うん必ず」という最後のやり取りではこんなに辛い気持ちなんだなと思って涙が出そうでした。そして僕は「劇団美松」さんにハマり地方の劇場にもお邪魔しています。昼夜違うお芝居で泣かせたり笑わせたり、それから華やかな舞踊ショーは本当に素晴らしいです!この作品でもっともっと大勢の人に大衆演劇の魅力を知っていただきたいです! ありがとうございました。
藤田直哉監督コメント
主演の松藤史恩さん、そして齋藤潤さん、葉山さらさん、3人のフレッシュで力強いパワーに、感化され、日々影響を受けながら監督しました。それぞれの素晴らしい個性が色濃くスクリーンに映し出されていると思います。
また、大衆演劇という題材を扱うにあたって、日本文化大衆演劇協会さまの協力の元、様々な取材や、貴重な体験、そして劇団美松さまにも協力いただき、制作できたことは感謝しております。
現代の子どもたちの青春ストーリーはもちろん、大衆演劇という文化を、この映画を通して、いろいろな人に届いてほしいです。
素晴らしいキャスト、スタッフに囲まれてこの作品を作ることができました。是非、劇場でお楽しみください。
2月23日(金・祝)MOVIX川口先行公開
3月2日(土)ユーロスペースほか全国順次公開