人間ドラマの名手である監督:塚原あゆ子×脚本:野木亜紀子の最強タッグで贈る極上のノンストップ・サスペンスエンタテインメント『ラストマイル』の公開が2024年夏に決定した。
11月、流通業界最大のイベントのひとつ、「ブラックフライデー」の前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく——。
誰が、何のために事件を仕掛けたのか。残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか。ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」の世界線と交差する(シェアードユニバース)、完全オリジナル映画作品だ。
主演には、『悪人』(10)、『一命』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『駆込み女と駆出し男』(15)と4度日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した満島ひかり。昨年、Netflix『First Love 初恋』では演技を超えた桁違いの表現力で視聴者を魅了した彼女が、本作では、事件の舞台となるショッピングサイトの関東センター長・≪舟(ふな)渡(ど)エレナ≫を演じる。さらに、満島演じるエレナに振り回されながらも事件解決に奔走する同センター・チームマネージャー≪梨本孔(なしもとこう)≫を演じるのは、主演から脇役まで幅広い役をこなし、2021年には第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(21)にて国内外で演技力が高く評価された岡田将生。満島とは『悪人』(10)以来、14年ぶりの共演となる。満島と岡田は、本作が初の塚原あゆ子監督作品への参加だ。
そんな本作のメガホンをとるのは、「アンナチュラル」(18)、「MIU404」(20)、「最愛」(21)など数々の名作ドラマの演出を手掛け、現在OA中の「下剋上球児」でも丁寧かつ大胆な演出で視聴者の心を掴み続ける塚原あゆ子監督。映画デビュー作となった『コーヒーが冷めないうちに』(18)に続き、今年公開した『わたしの幸せな結婚』も大ヒットを記録した塚原監督の待望の最新作。脚本は、「アンナチュラル」(18)、「MIU404」(20)、「フェンス」(23)、映画『罪の声(塩田武士原作)』(20)で第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した野木亜紀子。
塚原×野木のコンビにより生み出された「アンナチュラル」「MIU404」は、放送話数を重ねるごとに、その緻密なストーリー展開で人気に火が付き、最終回での視聴率が「アンナチュラル」13.3%、「MIU404」14.5%とともに高視聴率をマーク。放送後には多数の関連ワードがX(Twitter)のトレンド入りするなど大きな話題を呼んだ。この2作品ではともに、優れたテレビ番組に送られるギャラクシー賞や、放送文化基金賞などの賞も受賞するなどその手腕が高く評価されています!また、その人気は日本だけにとどまらず「アンナチュラル」は韓国でのリメイク版制作も決定するなど、世界各国にも広がっている。
今回解禁となったのは、強いまなざしでこちらを見つめるエレナ(満島)と梨本(岡田)の表情が印象的なティザービジュアル。決意を感じる表情から、この二人がどのように事件の収拾にあたり、この世界の真の姿にたどり着くのか、想像を掻き立てられるデザインに仕上がった。
■『ラストマイル』ティザー映像
解禁となった特報映像は、ショッピングモール内での爆発と「届いた荷物は、爆弾だった―」というひと言で、一気に息つく暇もない展開へ―。連続爆破事件の発生により、本来止まることを許されない流通システムが止まることは、まさに世界が止まるほどの一大事件となることを予感させる、本作の緊張感をそのまま切り取ったような映像になっている。たった30秒の映像の中でも、震えて涙ぐむ姿、荷物を運ぶベルトコンベアーを見つめながら「止めませんよ、絶対」と言い切る姿など、様々な表情を見せるエレナ(満島)ですが、それぞれの表情が意味するところとは―?
【満島ひかりコメント】
「ラストマイル」の主演が私で良かったのか、今もまだ自信を持てないでいますが、
塚原あゆ子組に参加してみたいという前のめりな気持ちが勝り参加しました。
塚原さんの人気は見て聞いていましたが、撮影が終わった今も、また共に現場を過ごしたいと感じる、
魅力的な監督さんです。
野木さんの脚本マジックには、今作でもほぅと唸らされるところがあります。
感情をあまり描いていないのに、登場人物たちが状況に没頭することで、隙間からその人だけの気持ちを感じられる。難解な本でしたが、監督や岡田さんと謎を解いてゆく撮影現場は面白いものでした。
共演は14年ぶりでしょうか?
やっぱり岡田将生さんは不思議な佇まいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみを
とても素敵に感じます。柔らかいのに男性らしい、岡田さんの背中に何度か助けて貰いました。
静かなるサポートに、感謝しています。
撮影中も、終えたあとも、完成作を一足先に観た今も、映画『ラストマイル』は物語が決まりきらずに
動いている感じがします。あまり持ったことのない感想です。
主人公・舟渡エレナの選択したことの続きはまだ、私の毎日の中にもあります。
私たちの日常で、身の回りで起こっている止められない現実。
一人の力では動かせない苦しさの連鎖。
観る方がどんな気持ちになって、どんな余韻で日々をすごしてゆくのか、そんなことを想う映画でした。
【岡田将生コメント】
念願のチームに参加させて頂きました。
どんな役でも参加したいと熱望していたのがようやく叶い、そしてとても難しい役を頂き、
現場では常に頭を抱えながら監督と満島さんと、この難しい脚本に臨ませてもらいました。
脚本の野木さんとは以前お仕事させてもらってからだいぶ時間が空いたのですが、
この脚本の密度が濃すぎて重たい何かを渡された感じでした。
満島さんも10年以上ぶりでして、この方の前で嘘がつけない。見透かされる。
こんなにも自由に、嘘がなく、カメラの前に立つ姿は見惚れてしまうほど素敵でした。
この映画から皆さんが受け取る、感じ取るものは様々だと思いますが、
こんなにもワクワクする映画もないかと思われます。
期待して待っていただけたら嬉しいです。
【塚原あゆ子(監督)コメント】
この度、素晴らしいキャスト・スタッフに集まっていただき、野木さんとの映画が実現しました。
連ドラと同じ世界線での3作目ですが、今回は「夜にポチッと注文した荷物が、貴方に届くまで」のお話です。
ビールとポップコーンにあう映画にしようと始まった作品です。
ワクワクドキドキしながら楽しんで貰えたら嬉しいです。
【野木亜紀子(脚本)コメント】
お待たせしました、三作目です。法医学者、機捜刑事ときて、今回は会社員。
21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督に訊ねたら
「宅配荷物が爆発する話は?物流が止まると大変」とのこと。そのワンアイデアで一本書きました。
憧れの満島ひかりさんを召喚することに成功、久方ぶりの岡田将生さんも来てくれて、
幸せな座組が実現しました。
無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、
スクリーンで堪能してください!
2024年 夏 全国東宝系にて公開