この映画が問いかけるものとはー『ポッド・ジェネレーション』続々と応援コメントが到着!優しく“ポッド”を見つめる新場面写真も解禁!

(C) 2023 YZE – SCOPE PICTURES – POD GENERATION
11月20日(月)

持ち運び可能な卵型の《ポッド》で赤ちゃんを育てるカップルを描いたSFラブコメディ『ポッド・ジェネレーション』。近い未来、実際に起こるのではないかと思わせる演出、主演2人の自然体な演技に、共感、羨望、不安など様々なコメントが寄せられた。

本作は、AIが発達した近未来のニューヨークを舞台に、持ち運び可能な卵型の《ポッド》で赤ちゃんを育てることを選択したあるカップルの変化を描いた物語。ハイテク企業に勤めるレイチェルは、新しい出産の方法を提案する最新テクノロジーに心惹かれる。一方、自然界の多様性を守ろうと日々奮闘している植物学者のアルヴィーは、自然な妊娠を望む。そんな二人が《ポッド妊娠》を選択し、出産までの10ヶ月間でどのような《新時代の育児》と向き合うのかを、優しく、時にコミカルに描く。

本作が問いかけるものは何か、『ある男』『Arc アーク』の石川慶監督は「このポッドなる代物、出産に関する男女の不平等を見事なまでに払拭してくれる。そこに残るのは、ジェンダー問題を超えた、もっともっと本質的で深〜い生命の話なのでした。」と“ポッド”がもたらす変化に着目。イラストエッセイストの犬山紙子は「テクノロジーか? 自然か? の2択ではない。どう共存してゆくのか? を考えさせられる。これはフィクションに留まらず今の私たちが問いかけられている事だと思う。」とAI技術が進む現代にも当てはまると指摘した。ほか、『きみはいい子』『そこのみにて光輝く』の呉美保監督、「ここは退屈迎えに来て」「あのこは貴族」の作家・山内マリコ、国内外から圧倒的な支持を得る俳優の筒井真理子、フリーアナウンサー・俳優の宇垣美里など総勢10名からのコメントだ。


同時に新場面写真も解禁となった。“ポッド妊娠”を選択したレイチェル(エミリア・クラーク)とアルヴィー(キウェテル・イジョフォー)が優しく我が子のポッドを見つめるシーン。ポッド妊娠を提供するテック系大企業のペガサス社に来た二人は、規定により出産までの数週間、ポッドを預けることを余儀なくされる。今まで自分たちの家で一緒に過ごしてきたことから、他の利用者のポッドと共に並ぶ姿に笑顔を浮かべながらも少し不安な様子。二人がどのように我が子の出産を迎えるのか、劇場で見届けてほしい。

山内マリコ(作家)
ツルツルと無菌的、それでいて温もりのある近未来。リプロダクティブ・ヘルス/ライツと商業主義がエレガントに融合した、「ありそう!」な妊娠・出産 が提示され問われる。
“ポッド”にはどこか、たまごっちの面影が。そしてちらりとカメオ出演していたペッパーくん、競走馬の余生のような、穏やかな横顔が素敵でした。

筒井真理子(俳優)
AIの登場で幼い頃思い描いていた未来は一気に近づいた気がする。
もしかしたらこの物語のような時代はもうすぐそこに来ているのかもしれない。
バーチャルではなく身体から湧き出る体感への憧れ、男性と女性の感覚が逆転するなど興味深い描写。どこにでもいそうな夫婦の愛情溢れる10ヶ月。二人の騒動はコミカルで観ていてとても優しい気持ちになった。

犬山紙子(イラストエッセイスト)
このポッドが実現化されたら、早産の赤ちゃんや、母体を守れる。キャリアだって女性ばかりが諦めなくてすむ。羨ましい、そう思いながらこの映画を見ていく中で、葛藤も生まれていた。
テクノロジーか? 自然か? の2択ではない。どう共存してゆくのか? を考えさせられる。これはフィクションに留まらず今の私たちが問いかけられている事だと思う。

呉美保(映画監督)
私は、顕微授精で次男を授かりました。
卵子と精子を取り出し体外授精後、細胞分裂の経過を病院に問い合わせ、淡々と進む行程に化学の進歩を実感したものです。と同時に、長男の頃の壮絶な妊娠出産の記憶が蘇り、次男はこのままカプセルの中で育ててもらえたらと妄想し、なんて傲慢で愚かな母親だと自分を責めました。この映画は、仕事と出産に葛藤する多くの女性の心を癒し、出産を未知の世界と捉える男性に新しい価値観をもたらせてくれるでしょう。

石川慶(映画監督)
このポッドなる代物、出産に関する男女の不平等を見事なまでに払拭してくれる。
そこに残るのは、ジェンダー問題を超えた、もっともっと本質的で深〜い生命の話なのでした。

宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
産む選択肢を持つ者のひとりだからこそ抱いてしまう、この映画の描く未来に対する拭いきれぬ羨ましさと、後から漂い始めるえも言われぬ恐ろしさ。 それは近未来的な技術に対するものというより、子を成すことに起因する社会的、精神的変化に対するもののようで、自分の奥底に眠る妊娠出産への恐れの存在にギクリとさせられた。

児玉美月(映画文筆家)
人工子宮"ポッド"がもたらすのは、女性の自由?それとも...?
『ポッド・ジェネレーション』の仕掛ける思考実験がこの現実で孵化するまで、
わたしたちには向き合わなければならない問いがいくつもあることをこの映画は投げかけている。

キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティー)
人間とテクノロジーの境界線が曖昧になっていく時代、もはや人間らしさってなんなんだろう。ヒトとして自然体で生きるのも、機械やAIに身を委ねて生きるのも、どっちも不便で不自由でぎこちないのなら、自分の正解は自分で見つけるしかないんだなー

渡辺志保(音楽ライター)
全てをテクノロジーで管理し、悪阻とも無縁な究極の完全無痛出産が可能な近未来。ある意味羨ましいけれど、親になるとはどういうことなのか、とても考えさせられます。母と子の絆って、一体何なんだ!?

奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
合理性と生産性の向上を目的に商品化された、近未来のハイテクガジェットに欠けているものはなんだろう。妊娠、出産など繁殖にまつわる“正しさ”についての提起から始まる本作は、やがて「人間を人間たらしめるものは何か」という終わりの見えない問いを差し出し、私たちを思考の深みにいざなう。

12月1日(金)映画の日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開

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作品紹介

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