劇場公開まで一週間を切った『おまえの罪を自白しろ』より、“罪の自白”を要求する誘拐事件を前に、“親子の絆”が事件解決の鍵となる本作の物語にちなみ、<親子で“自白”試写イベント>が開催された。
守るべきは国か、家族か。地位と権力に固執し口を閉ざす父・清治郎に対し、息子・晄司は、誘拐犯の要求である“罪の自白”を求めるが、それは国家を揺るがすほどの“罪”だった―。江戸川乱歩賞をはじめ、数々の賞を受賞する社会派ミステリーのヒットメーカー・真保裕一の同名小説を、映画『舞妓Haaaan!!!』(07)をはじめ、ドラマ「Mother」(10/NTV)「Woman」(13/NTV)など多くのヒット作を生み出してきた水田伸生監督が映画化する。
劇中では対立する息子と父の姿が印象的な一方、“親子の絆”が事件解決の糸口となる本作にちなみ、会場のお客さんは【親子限定】。秋らしいベージュのジャケットをまといクールに決めた中島と<おま罪カラー>であるオレンジのネクタイが印象的な衣裳に身を包んだ浅利が登場すると、会場は大盛り上がり!一足先に本作を鑑賞した親子の皆さんを目の前に、本作でサスペンス映画初主演を務め“叫び、怒り、そして社会の闇に切り込む”姿など、新境地を魅せる中島は「ついに、という感覚。ありがたいことにたくさんの番宣にも出演させていただいている最中で、このような楽しいイベントがあるのがすごく嬉しいです。映画を観終わった後の皆さんの表情が晴れやかなので安心しています。皆さん“自白”しきった爽快な表情で嬉しいです」と、本作の印象的なタイトルを文字りながら喜びの気持ちを語った。
政治家一族・宇田家の次男・晄司は、数々の疑惑を持つ国会議員の父・清治郎の秘書をやむなく務め、煮え切らない日々を送っていた。そんなある日、一家の長女・麻由美(演:池田エライザ)の幼い娘が誘拐されてしまう。犯人からの要求は、清治郎の政治家としての“罪の自白”。そんな状況下でも権力に固執し口を閉ざす父に対するもどかしさから、晄司は怒りをあらわにして父と真っ向から対立。警察やマスコミ、国民までをも巻き込む壮大な事件に立ち向かっていく…。そんな宇田家に婿入りした市議会議員で、自身の幼い娘を誘拐された緒形恒之を演じる浅利は、撮影中のエピソードについて「堤さんをはじめこの作品にはたくさんの”イケオジ”が出演しています。そんなイケオジたちと撮影中はシリアスなシーンが多かったんですけど、普段はたわいもない話で盛り上がって笑ってましたね。今日の差し入れなんだろうとか」と明かす。ベテラン俳優の堤と初タッグを組んで演じた中島については「なぜこの事件が起きたかとか、説明する台詞がとにかく多くて大変だったんだろうなと思います」と労いながら、「遠くにいても中島健人がどこにいるか分かりました(笑)匂いで(笑)」と中島との共演エピソードを明かす。そんな中島は浅利に対して「明るさに救われました。浅利さんが来てくれると笑顔になれるというか」と笑顔を見せた。
そして、“親子の絆”が事件解決の糸口となる本作にちなみ、今だから言える感謝の気持ち、お悩み、ほっこりエピソードなど、<キャストに聞いてほしい様々な親子の”自白”>を事前に募集しており、その場で中島と浅利が生回答するトーク企画を実施。
早速一つ目に【昔、お母さんの服にスライムを落としてしまったことを未だに隠している】という子から親への自白が選ばれ、自身も子を持つ父である浅利は「早く言えこれは!スライムは乾くとほんとに取れないんですよ…」と苦笑した。中島も“親に隠していたこと”を聞かれると「好きな人がいることは全部隠していました。恥ずかしくて、『どの子!?』って母が会いたがるから絶対に言えなかったです」と照れながらも答えた。
続いて【娘が小さいときにくれた肩たたき券。もったいなくて使えていないが、今でも使えますか】という親から子への自白が飛び出し、中島が感動のあまり「ドラマ化したい!?めちゃくちゃ良い話じゃないですか!肩たたき券、今も使えますよね?」と浅利に投げかけると、浅利も「有効期限とかないです。これは持ってれば持っているほど、後々心がほぐれますね」としみじみ語り、自白の中に溢れる親子の愛に会場はほっこりとした穏やかな空気に包まれた。最後の自白は【出産するとき、痛さのあまり「もうお産は無理で~す!」と子どもを産むことを諦めるような雄叫びを上げてしまった母を許してね(笑)】というもの。
これには思わず中島も「女性の偉大さを改めて知るキッカケになりますね」とうなずきながら、実際の出産の立ち合いについて浅利に聞くと「いてもいなくてもあんまり関係ないかな、むしろいない方がいい」と経験を語る。
「手を握ったりとかのイメージなんだけど…」と話す中島に対して、会場にいる母親が一斉に首を横に振ると「首横に振るなって!」とツッコみを入れ、会場の笑いを誘った。他にも、「今日が誕生日で、息子が生まれてきてくれたことに感謝をする」お母様からの自白や、「いつもランニングの自主練に付き合ってくれるお父さんへ感謝の気持ちを伝えたい」という中学生のお子さんからの自白など、様々な自白が紹介され、中島も「自白ってネガティブだけでなく、良い意味のものもあるんですね」と語るほど、親子の絆に感動をあらわにした。
そんな二人の前に、本作で誘拐されてしまう、中島演じる晄司の姪で、浅利演じる緒形の娘・柚葉を演じた子役、佐藤恋和がたくさんの秋の花で「おま罪」カラーのオレンジ色に彩られた花束をもって登場!二人を応援するため会場に駆け付けた恋和ちゃんに、中島も浅利も「かわい~!」とメロメロに。花束を渡された中島は「ありがとう恋和。幸せです!」と喜びを爆発させ、浅利も「一年経ってこんなに大人の顔になるんだなと思ってビックリしています」と語った。二人と久々の再会を果たした恋和ちゃんは「とっても嬉しいです!今日は中島さんにデレデレしないように頑張ります!」とコメントし、その可愛らしさに思わず「好き!」と叫んだ中島をはじめ、会場中が虜になった。
劇中では誘拐事件に巻き込まれた柚葉を救うため、限られたタイムリミットの中で“罪”を暴こうと奔走する晄司の姿を緊張感たっぷりに描く。前代未聞のタイムリミットサスペンスで緊迫感のあるシーンの連続となる本作において、今だから“自白”できる恋和ちゃんとの撮影秘話について聞かれると、浅利は中島のことが大好きな恋和ちゃんについて「中島さんがいらっしゃると中島さんを見て、僕の方は…あんまり見てくれない。それでも良いんです!自分は気にせずそれでも話しかけたかったから!」とちょっぴり切ないエピソードを披露。そんな浅利に、中島は機転を利かせて恋和ちゃんに耳打ち、すると「浅利パパ大好き!」と恋和ちゃんが笑顔で伝え、浅利も「中島健人の姿が背後に見えますがそれでも嬉しいです!!」とシリアスな展開が続く劇中とは一転、キャスト陣も会場もにこやかな雰囲気に包まれた。
人気と実力を兼ね備える豪華キャストが集結し、壮大なスケールで描かれるタイムリミットサスペンスとなる本作。事件が衝撃の展開を迎えた時、明かされる“罪”の真相とは―?
最後に本作の公開を楽しみにしている人に向けて、中島は「僕にとっても、劇場に来てくださるすべての方にとっても、観た人のエネルギーになるような映画です。この映画が面白いということを皆さんに“自白”して頂きたいです!」と熱いメッセージを贈られると、オレンジ色のブーケで埋め尽くされた会場は大いに盛り上がり、和やかに行われた<親子で“自白”試写イベント>は大盛況のうちに幕を閉じた。
10月20日(金)ROADSHOW