江戸時代に隆盛を極め、明治時代に禁じられた絢爛たる文化<春画>の奥深き世界に迫るドキュメンタリー『春の画 SHUNGA 』の初日が、11月24日(金)に決定!あわせて予告編と場面写真一式が解禁された。
(C)2023『春の画 SHUNGA』製作委員会 「袖の巻」鳥居清長・画(浦上蒼穹堂)
葛飾北斎、喜多川歌麿、鈴木春信……江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ「春画」。2013 年、ロンドン・大英博物館での世界初の大規模な「春画展」に大勢の人が詰めかけ、その半数以上が女性だったという。2015 年~16 年に東京と京都で開催された日本初となる大規模な「春画展」は21 万人を動員、その約半数もまた女性だった。そして2023 年、春画についての本格的なドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA 』が完成。浮世絵の頂点とされる作品も少なくない春画だが、そうした傑作が誕生した社会的背景とは一体どんなものだったのか? また、その一方で大衆向けに無数に作られた安価な春画を人々はどのように楽しんでいたのか? いまだ知られざる部分も多い春画の世界にカメラが分け入り、当時の風俗・文化、人々の思いを浮かび上がらせていく。春画を知ると、現代人が知らなかった<日本の姿>が見えてくる――。
(C)2023『春の画 SHUNGA』製作委員会 「春情肉婦寿満」歌川国貞・画(春画ール)
(C)2023『春の画 SHUNGA』製作委員会 「歌満くら」喜多川歌麿・画(浦上蒼穹堂)
(C)2023『春の画 SHUNGA』製作委員会 「好色図会十二候」勝川春潮・画(浦上蒼穹堂)
(C)2023『春の画 SHUNGA』製作委員会 「四季画巻」月岡雪鼎・画(Michael Forniz)
解禁となる予告編は、秘蔵の名品を含む本編中に登場する春画を次々と見せながら、 “笑い絵”とも称されユーモアをもって描かれた春画を思い思いに楽しむ姿や、「春画・春本は単なるエロ本だろうという考え方からははみ出る」「性的なことは人生において重要だと春画では強く描かれている」といった専門家の言葉、横尾忠則(画家)、会田誠(現代美術家)らのコメントを抜粋。さらに、森山未來と吉田羊が朗読で参加した葛飾北斎の“蛸と海女”で知られる「喜能会之きのえの故こ真通まつ」をアニメーション化した映像も垣間見ることができる。
■『春の画』予告編
本作は、全編無修正 、映倫区分はR18+にて公開される(一部の劇場では4K上映)。この秋、10月13日(金)公開の劇映画『春画先生』(主演:内野聖陽、監督:塩田明彦 配給:ハピネットファントム・スタジオ)と共に、映画ならではの魅惑の春画ワールドがスクリーンいっぱいに広がる。
11/24(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー