1988~96年に「モーニング」(講談社)で連載された、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する、かわぐちかいじの大ヒットコミックの映画化『沈黙の艦隊』より、大迫力の潜水艦バトル・アクションが解禁された。
連載当時、タブーに鋭く切り込んだテーマ性により各方面で論争を呼び、国会でも話題になるなど社会現象を巻き起こしたこのタイトルは、30年の時を超え、現代の国際情勢を予測していたかのようなメッセージを孕んでいる。主演は大沢たかお。日本初の原子力潜水艦に核を積み反乱逃亡する海江田四郎を演じる。そして、逃亡した海江田を追う海自ディーゼル潜水艦艦長・深町洋役に玉木宏。さらに、上戸彩、中村倫也、水川あさみ、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、江口洋介ら実力派のキャスト陣が集結し、重厚な世界観を熱演する。
最新鋭の原子力潜水艦〈シーバット〉に核ミサイルを搭載し反乱逃亡する海江田。それを撃沈しようと太平洋艦隊を集結させるアメリカに対し、海江田は原潜一隻で戦闘に臨む。モーツァルトを優雅に響かせながら。対潜ミサイルや上空からの激しい爆撃を急速潜航して華麗に回避し、深海では米原潜との激しい交戦でためらいなく魚雷を発射。手に汗握る緊迫のバトルの末、危険を顧みず海上に浮上した海江田は、独立国〈やまと〉の建国を宣言する。そこに、追いかけてきたディーゼル艦〈たつなみ〉が向かってきて……。深町は海江田を止められるのか――?
■『沈黙の艦隊』ファイナルトレーラー
大沢は本作のプロデューサーも務める。原作のファンであり、実写化は俳優人生における夢のひとつであったという想いから、防衛省・海上自衛隊への協力体制の構築や、原作・かわぐち氏へ企画プレゼンを行うなど、熱意をもって制作に臨んでいる。監督は『ハケンアニメ!』(2022年)で数々のアワードを受賞した吉野耕平。制作は『キングダム』や『銀魂』などを手がけるクレデウス。日本映画で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の協力を得て撮影した実物の潜水艦と、日本屈指のVFX技術を融合させ、臨場感溢れる映像体験を実現する。世界最新鋭の原子力潜水艦という圧倒的な力を手にした男の行動は、果たして、大義か、反逆か。揺らぐ「核の国際秩序」に警鐘をならすがごとく、禁断のテーマに挑む。
9月29日(金)、全国劇場にて公開!