邦画のみならず、話題の韓国作品も輩出している、KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス配給で、韓国で高評価の大人気WEBマンガを原作とした、映画『勇敢な市民』。
ロマンスからスリラーまで幅広い演出・脚本力に定評のあるパク・ジンピョ監督。本作の演出を引き受けた監督から貴重なコメントが到着。演出した経緯について、「映画の主人公である「ソ・シミン(小市民)」の名前のように現実と妥協して生きてきたこの時代の小市民がついに勇気を出し、一人の市民が小さな叫びを作り、2人、3人と叫びが加わり集まって大きな歓声になる過程を込めたかった」とコメント。また、漫画原作についても「原作が良かったし、何より仮面という設定が良かった。仮面は私たち皆の心の中に隠れているファンタジーだ。猫の仮面を通じて、なかなか出しにくい勇気、私たちが見たくて会いたいヒーローを表現した」と語っている。
さらに、監督は原作とのシンクロ率が高い部分としてキャスティングを挙げ、シン・ヘソン(ソ・シミン役)に関しては、「原作を見るや否やシン・ヘソンが思い浮かんだ。仮面をかぶった状態で男性のように見せなければならないから、原作のように背が高く、しらじらしい演技とアクションをすべて消化することができる俳優を考えてみたら、最初からシン・ヘソンだけが思い浮かんだ。」と語り、イ・ジュニョン(ハン・スガン役)については「画面で見ていた顔と実際に向き合った顔が違うというのは、天性の俳優だと思った。過去の作品でアクションをこなしてるのを見て、私が探していた“スガン”だと思った。」とこれまでにない完璧なキャスティングの経緯を明らかにした。
また、実際の2人の演技について、昨年9月に韓国で行われた、本作の制作報告会に出席した際監督は、「原作とシンクロ率が100%だと思った。見た目、身長、性格など、多くのことが似ている。」「良い目の俳優たちと共に撮影することができて光栄だった。本当に上手にやってくれて、2人の演技対決を見ることに夢中になって、カットを言うのを忘れたこともある。本当に素晴らしい演技をしてくれた」と、俳優たちへの愛情を表した。今回、そんな漫画から飛び出してきたような2人のシンクロ率の高さが分かる場面写真も初解禁となる。
もちろん原作と違う点もあるとパク・ジンピョ監督は語る。映画の中では「ハン・スガン」の前史とトラウマは省略、悪人は悪人に過ぎないという信念で容赦なく過去を消した。監督は「たった一つでも暴力の理由を与えたくなかった」と明かし、悪役キャラクターが同情されたり理解されたりする余地を与えなかった。このように原作の良い点は生かし、映画だけの特別感を加えて誕生した『勇敢な市民』は、観客に原作以上の面白さをお届けするだろう。
2025年1月17日(金)より 新宿ピカデリーほか全国公開