染井為人による傑作小説の映画化『正体』より、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けるも【本当の目的】を果たすため、脱走した指名手配犯・鏑木慶一(横浜流星)が持つ“5つの顔”を捉えた場面写真が到着した。
日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)、そして鏑木を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。鏑木の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに涙があふれる――。
鏑木を演じた横浜は、死刑囚「鏑木慶一」、和也(森本慎太郎)とともに工場で働き、ぼさぼさの髪と髭で顔を隠す日雇い労働者「ベンゾー」、フリーライターとして活動し、沙耶香(吉岡里帆)と出会う「那須」、まぶたを一重に変えて水産加工工場で勤務する「久間」、目元の印象を隠すためメガネをかけ、舞(山田杏奈)が働く介護施設に勤め、清潔感のある見た目の介護職員「桜井」の“5つの顔”を洗練された表現力で演じ分けている。姿を変えて日本中を逃亡する鏑木の目的とは一体…。
数多くの作品で横浜とタッグを組み、ともに作品を作り上げてきた藤井道人監督は「流星は、人間になりきる力が圧倒的に高い。『正体』では彼の、まさに“七変化”が観られます」と太鼓判を押しており、3年越しの企画となった本作に序盤の脚本作りから参加した横浜は、潜伏する先々で別人になりすます「5つの顔を持つ逃亡犯」を見事に体現した。
横浜の「演じる」ではなく「(役を)生きる」と表現している、その言葉通りに姿勢・仕草・声色・目線といった細やかな部分はもちろんのこと、纏う雰囲気までをも一変させることで観客の目をスクリーンにくぎ付けにして、手に汗握る極上の逃亡サスペンスが心を奪う内容となっている。
11月29日(金)全国公開!